フロントフォークのセットアップ 後編


 さてさて後編です。

 フォークの装着での最後の作業です。

 で、この部品は「スターファングルナット」という部品なのですが、外からは見えない部品なので、もしかしたら知らない方もいるかもしれません。

 こいつをコラムにねじ込む作業をいたします。
 とりあえず道具です。
 本来は専用工具を用いて金槌で打ち込むのですが、専用工具はけっこう高価なのでホームセンターでイロイロ買ってきました。

 で、なんでこんな道具かというと、どっかのサイトで「打ち込むのではなく」「引き込むのです!」的な記事を見たので真似してみたいと思います。
 で、試行錯誤の末出来上がった工具がコレです。

 M6の長ネジ(300mm)・フクロナット(M6)・ワッシャー(外形30mm)×2枚

 まあ、こんな感じに組み立てます。
 そんで下側からこのヘンテコな道具を差込み、ネジ部分にちゃんとグリスを塗り、スターファングルナットを手で廻し入れます。

 「グリスを長ネジに塗る」←コレ重要。

 今回はワコーズのマルチグリスを塗りました。
 セットが出来たら「ゆっくり確かめながら」フクロナットを締めこんでスターファングルナットを引き込んでいきます。
 このようにまっすぐ入っている事を確認しながら作業します。

 引き込みが重過ぎる可能性があるので私はスターファングルナットの外周にもグリスを塗っておきました。

 この引き込み作業けっこう気持ちいいです(笑)
 コラム上端から10mmくらいまで引き込みました(スターファングルナット外周で測定)

 サイトによっては15mmと書いてあるところもありますが、とりあえずヘッドセットのセンターのネジ?の長さが足りればOKっぽいです。
 コレはフレームにセットして30mmのコラムスペーサーとステムをセットしたところです。

 1mmほどコラムが出っ張っているのがわかるでしょうか?
 その出っ張りに上側のコラムスペーサーを載せます。

 出っ張りが無いとコラムスペーサーを乗せた際にセンターが出ない為このように少し長めにカットしました。
 最後にヘッドセットのフタ?を締め、その後にステムのセンターを確認し、ステムのネジを締めます。

 この順番大事です。

 逆だと玉押しがうまく押されずにコラムにガタが出ます。
 でもヘッドセットのフタを締めすぎるとハンドリングが悪くなります。加減はご自分で判断ください。